エレベーターのピットの床直下は、一般に人の出入りのごく少ない物置程度に使用する以外は、居室、通路その他の用途に使用することは好ましくないとされている。
従って、止むを得ずそれらの目的に使用する場合は、つり合おもりにも非常止め装置を設け、ピット床は衝撃荷重に耐える強度とし、かつ、二重スラブとするなどの措置が必要とされている。
この衝撃荷重をピット衝撃荷重といい、次式で計算される。
P=2W(1+V2/2gs)x10-3)
ここに
P:ピット衝撃荷重(t)
W:かご又はつり合おもりの重量(kgf)
V:非常止め装置の作動速度(m/s)
g:9.8m/s2
S:緩衝器の行程(m)
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